【宅建】法令上の制限は「暗記」じゃない、「眼球トレーニング」だ。数字地獄を10日で制圧した私の脳内整理術
「用途地域の数字が覚えられない…」
「開発許可の面積要件、ややこしすぎる!」
「建ぺい率? 容積率? もう見るのも嫌だ!」
宅建試験の第3の科目、「法令上の制限」。
ここはとにかく覚えるべき数字が膨大で、アレルギー反応を起こす受験生が最も多い「暗記地獄」のエリアです。

民法みたいに捨てちゃダメですか?
正直、面白くないし、数字ばっかりで眠くなるんですけど…。

ダメです! 絶対に捨ててはいけません。
私は民法(権利関係)は捨てましたが、法令上の制限は『捨てる場所がない(全範囲やる)』という方針で挑みました。
なぜなら、ここは才能がいらない科目だからです。
私は2025年の試験に8月スタートで挑み、合格しました。
その中でも、法令上の制限は「9/1〜9/10」のたった10日間で基礎を固めました。
語呂合わせは使いません。書いて覚えることもしません。
私がやったのは、「表を眺める(眼球トレーニング)」だけ。
この記事では、私が実践した超・効率的暗記術と、2025年試験の「難化」のリアルをお伝えします。
1. なぜ「民法」は捨てて、「法令」は捨てないのか?
まず、私のスタンスを明確にします。
法令上の制限では「捨てる」という選択肢はありません。
理由は「タイムパフォーマンス(ROI)」の違い
- 民法(権利関係)
- 勉強時間:大
- 本番の得点:不確実(事例問題など、考えさせる問題が出るため)
- 法令上の制限
- 勉強時間:中
- 本番の得点:確実(「知っているか、知らないか」だけのクイズだから)

法令上の制限には、ひっかけ問題はあっても『応用問題』はありません。
数字さえ正確に覚えていれば、誰でも解けるんです。
時間のない私にとって、努力が100%点数に変わるこの科目は、絶対に落とせないボーナスステージでした。
ただし、2025年は例年よりも少しコスパが悪かった
正直に言っておくと、今年(2025年/令和7年)の法令上の制限は、例年に比べて難しかったです。
「覚えても解けないような細かい知識(重箱の隅)」を問う問題がいくつか出題され、コスパは悪かったです。
それでも、民法よりは点数になりやすい。
どんなに難化しても、基礎(都市計画法・建築基準法の主要数字)さえ固めておけば、半分以上(8点中5〜6点)は堅い。それがこの科目の特徴です。
2. 語呂合わせは「事故」のリスク。だから使わない
暗記といえば「語呂合わせ」が王道ですが、私はあえて使いませんでした。

えっ、語呂合わせの方が楽じゃないですか? Youtubeとかでも流行ってますよ?

確かに楽です。でも、試験当日の極限状態で『あれ、この語呂合わせ、何の数字だったっけ?』とリンクが切れるリスクがあります。
『語呂は覚えてるけど、中身を忘れた』。これが一番怖い事故です。
私は、ひたすら「表(マトリクス)」を脳に焼き付けるという正攻法を選びました。
3. 1週間で脳に刷り込む「1日1回・眼球トレーニング」
では、あの膨大な「建ぺい率」「容積率」「高さ制限」などの数字を、どうやって短期間で覚えたのか。
私がやったのは、驚くほどアナログな「単純接触効果(ザイオンス効果)」狙いの学習です。
刷り込みルーティン
- 1周目(理解)
まずスタディングの講義を聞き、「なぜこの制限があるのか?」を理解する。「商業地域は賑やかだから、建物を高くしてもいいんだな」といった理屈を入れます。 - 2周目以降(眼球トレ)
9月11日以降の復習期間に入ってからは、「用途地域の表」や「開発許可の要件リスト」を、毎日必ず1回眺めるようにしました。
具体的な「眺め方」のコツ
ただボーッと見るのではありません。「間違い探し」をする感覚で見ます。
- ステップ①「例外」を探す
- 「全部の地域に○がついているけど、ここだけ×だ。なぜ?」
- 「商業地域だけ建ぺい率が8/10だ。他とは違うぞ」
- ステップ②「比較」する
- 「第一種低層と第二種低層、数字は同じだけど、建てられるお店の広さが違うな」

書かなくていいです。ブツブツ唱えなくてもいいです。
その代わり、毎日会ってください。
人間の脳は不思議なもので、1日1回、1週間続けてその表を見ていると、『あ、この数字の配置、見たことある』と、画像データとして覚えてしまうものなんです。
4. 分野別・私の「脳内整理」ポイント
私が特に重点的に「眺めた」ポイントを公開します。ここさえ押さえれば、本番で戦えます。
① 都市計画法(開発許可)
ここは「数字」の境目が命です。
- 市街化区域: 1,000㎡以上
- 非線引・準都市: 3,000㎡以上
- 市街化調整区域: 原則ダメ(0㎡)
- 例外: 農林漁業用建築物ならOK(※ただし市街化区域は除く!)
この「例外の例外」みたいな部分を、表の中で指差し確認します。
② 建築基準法(用途制限)
「パチンコ屋はどこに建てられる?」みたいな問題です。
これを全部覚えるのは不可能です。
私は「建てられない場所(NGエリア)」に注目して、表を眺めました。
- 「学校は工業専用地域には建てられない(危ないから)」
- 「ホテルは住居系にはほぼ建てられない(静かな環境を守るため)」
③ 国土利用計画法(事後届出)
ここはボーナスステージです。覚える数字は3つだけ。
- 市街化区域: 2,000㎡
- 市街化調整区域・非線引: 5,000㎡
- 準都市・都市計海外: 10,000㎡
これを「2・5・10(ニ・ゴー・ジュー)」のリズムだけで乗り切りました。ここは秒殺してください。
④ 農地法(3条・4条・5条)
ここも表を「形」で覚えます。
- 3条(権利移動): 農家vs農家。農業委員会。
- 4条(転用): 自分だけでやる。知事許可。
- 5条(転用+権利移動): 他人とやる。知事許可。
「市街化区域内の特則(届出でOK)」という最強の例外だけ、赤ペンでぐるぐる巻きにしておけばOKです。
5. 攻略のコツは「スピード回転」
多くの人が挫折するのは、1つの法律(例えば都市計画法)に時間をかけすぎて、他の法律(建築基準法など)を忘れてしまうからです。
攻略のコツは、とりあえず目を通すことを優先することだと考えています。
- じっくり熟読しない。
- 「ふーん、そうなんだ」で次へ進む。
- その代わり、何度も何度も戻ってくる。

ペンキ塗りと同じです。一度に分厚く塗ろうとするとムラになりますが、薄く何度も塗り重ねると、綺麗に仕上がります。
暗記も『薄く、何回も』が鉄則です。
特に8月スタートのような短期決戦の場合、立ち止まっている暇はありません。
「理解したら進む。後からまとめて何度も見る」。このスピード感が、10日間で全範囲を網羅できた秘訣です。
まとめ
法令上の制限は、最初は「数字の羅列」に見えて苦痛かもしれません。
でも、1週間毎日顔を合わせていると、不思議と自然に覚えてきます。
- 民法→ 捨て問を作る(理解に時間がかかるから)。
- 法令→ 捨て問を作らない(見れば覚えられるから)。
このメリハリこそが、合格への最短ルートです。
スタディングの表をスマホに保存して、トイレでも電車でも、「1日1回」の確認を続けてください。試験当日には、自然とその表が頭の中に浮かんでくるはずです。


